spend、take、cost もう迷わない:「時間・お金をかける」の英語表現をマスターしよう
「このスマホは2万ドルかかった」と言いたくて、思わず The phone spends 20,000 dollars と言ってしまい、外国人の友人に不思議そうな顔をされたことはありませんか?日本語では「かける/かかる/費やす」という言葉で、時間、お金、労力のすべてを表すことができます。しかし、英語は仕組みが異なります。英語ではまず「主語が誰(何)であるか」を見てから、どの動詞を使うかを決めます。
心配しないでください。ルールを丸暗記する必要はありません。今回は、日本人がよく間違えがちな文を比較しながら解説します。これを読めば、判断のコツがすぐに掴めるようになります。
一言でわかるコツ:まずは主語が誰(何)かを見る
これら3つの単語の役割分担は、次のシンプルなルールで覚えましょう。
- 人 が時間やお金を費やす → spend を使う
- 物事 があなたの時間を取らせる → take を使う
- 物 の値段がいくらする → cost を使う
ポイントは主語です。主語が「人」なら spend、主語が「物事や道のり」なら take、主語が「商品やサービス」なら cost を使います。この基本を押さえれば、以下のような間違いを自然と防げるようになります。
間違い1:cost と spend を逆にしてしまう
これは最も頻繁に見られる間違いです。「宿題をするのに2時間かかった」と言いたいとき、直感的に「かかる」を cost と訳してしまう人が多くいます。
I cost two hours on homework. ✗
I spent two hours on homework. ✓(私は宿題に2時間費やした。)
**主語が I(人)**なので、spend を使います。覚え方はとてもシンプルです。人は自分の時間やお金を「spend(消費する、費やす)」ので、主語が人の場合は spend に決まりです。
spend のパターンは決まっています。次の2つを覚えておけば十分です。
- spend + 時間/金錢 + on + 名詞:She spends a lot of money on books.(彼女は本にたくさんのお金を使う。)
- spend + 時間/金錢 + 動詞-ing:I spend an hour reading every night.(私は毎晩1時間を読書に費やす。)
間違い2:It spends me... という表現は存在しない
「そこに行くのに1時間かかる」と言いたいとき、つられて spend を使ってしまう人がいます。
It spends me one hour to get there. ✗
It takes me an hour to get there. ✓(そこに行くのに1時間かかる。)
ここでの主語は It(「そこに行くこと」を指す) です。物事があなたの時間を取っている(占有している)状態なので、spend ではなく take を使わなければなりません。
判断基準:「~するのに(人に)これだけの時間がかかる」と言う場合、主語は通常 It になり、動詞は take を使います。文型は以下の通りです。
- It takes (someone) + 時間 + to do something
- It takes me twenty minutes to walk to school.(私が学校まで歩くのに20分かかる。)
- It took us three days to finish the project.(私たちがそのプロジェクトを終えるのに3日かかった。)
ワンポイント:take の過去形は took です。It took me… はとても自然でよく使われる表現です。
間違い3:商品の価格には cost を使う
冒頭のスマホの話に戻りましょう。商品の「値段がいくらする」と言う場合、主語はその物になります。この時に初めて cost の出番となります。
The phone spends 20,000 dollars. ✗
The phone costs 20,000 dollars. ✓(このスマホは2万ドルする。)
**主語が The phone(物)**です。物は自ら spend(消費)することはできず、ただ「いくらの価値がある、いくらかかる」だけなので、cost を使います。
cost にも便利な2つの文型があります。
- 東西 + cost + 金額:These shoes cost 1,500 dollars.(この靴は1,500ドルする。)
- 東西 + cost + 人 + 金額:The repair cost me 3,000 dollars.(修理に3,000ドルかかった。)
ちなみに、cost の過去形も変わらず cost のままです。It cost me a lot.(それには大金がかかった。)過去形を正しく使うことで、ネイティブにも「おっ、英語が分かっているな」と思われます。
間違い4:spend の後ろに to do を続けない
最後は少し発展的な落とし穴です。「完成させるのにたくさんの時間を費やした」と言いたいとき、多くの人が to + 動詞の原形を繋げてしまいがちです。
I spent a lot of time to finish it. ✗
I spent a lot of time finishing it. ✓(私はそれを完成させるのに多くの時間を費やした。)
spend の後ろに動作を続けるときは、to ではなく動詞の -ing 形を使います。これは先ほどの take の文型(take は take + 時間 + to do)と真逆なので、混同しやすいポイントです。
この2つをセットで覚えておけば、混乱することはありません。
- It takes time to learn a language. ✓(言語を学ぶには時間がかかる。)— take は to を使用
- I spend time learning a language. ✓(私は言語を学ぶことに時間を費やす。)— spend は -ing を使用
3つの文で最後に復習
今日のまとめをこちらのカンペに凝縮しました。次回、英語を話す前に一度心の中で唱えてみてください。
- 主語が人 → spend:I spent two hours studying.(私は勉強に2時間費やした。)
- 主語が物事 → take:It takes two hours to study this.(これを勉強するのに2時間かかる。)
- 主語が物 → cost:The book costs ten dollars.(この本は10ドルする。)
お分かりいただけたでしょうか。理解するための鍵は、最初から最後まで「主語は誰(何)か?」という同一の疑問にあります。このポイントさえ掴めれば、spend、take、cost を適切に使い分けることができます。最初は少し考える必要があるかもしれませんが、何度も使っているうちに、自然と口から出るようになります。それはとても自然なことで、英語をマスターした人はみんなそうやって乗り越えてきました。
Loopy での練習方法
spend、take、cost のような使い分けは、ルールを見るだけでは定着しません。実際の文章の中で何度も出会うことで、初めて身に付きます。Loopy では、これらをレベル別コースの会話やリスニングのシチュエーションに組み込んでいます。自分のレベル(A1–B1)に合わせて、聞きながらシャドーイング(リピート)することで、自然に語感を養うことができます。
- どちらを使うか迷ったときは、内蔵されている辞書ですぐに spend、take、cost を検索し、例文や発音を確認して、どの主語にどの単語が合うかをその場で判別できます。
- **リスニング・スピーキング(シャドーイング)**モードを使い、ネイティブの後に続いて It takes me an hour… や The phone costs… を音読し、正しいパターンを口の筋肉に記憶させます。
- 学習した表現は**記憶曲線復習**に登録され、忘れそうになる絶妙なタイミングで再び出題されるため、「思い出す」状態から「自然と口から出る」状態へとステップアップできます。
今のご自身にどのレベルの練習が合っているか知りたいですか?まずは3分間でレベル判定テストを受け、Loopy であなたにぴったりのスタートラインを見つけましょう。