cats、dogs、buses:-s の3つの発音(複数形、三人称単数をまとめて攻略)
-s をつけて複数形にするのは誰でも書けますが、実際に発音するとどうでしょうか? cats の語尾はクリアな /s/ ですが、dogs は濁った /z/ になり、buses はさらにもう1音節増えます。これら3つの発音方法はランダムではなく、その背景には過去形の -ed と同じロジックがあります。これをマスターすれば、複数形、三人称単数、所有格のすべてに共通して使えるため、どんな単語を発音するときも迷わなくなります。
-s/-es の発音は実は3種類だけ
- /ɪz/:音節が1つ増える。例:buses、watches。
- /s/:クリアな無声音の s。音節は増えない。例:cats、books。
- /z/:濁った有声音の z。音節は増えない。例:dogs、goes。
ルール1:語尾が「シューシューいう音(歯擦音)」→ /ɪz/ と発音し、音節が1つ増える
単語の元々の語尾が歯擦音(s、z、sh、ch、x、ge/dge などの音)で終わる場合、-s がつくと /ɪz/ と発音され、音節が1つ増えます。
- bus(バス、1音節)→ buses(2音節)
- kiss(キスする)→ kisses
- watch(腕時計)→ watches
- box(箱)→ boxes
- orange(オレンジ)→ oranges
理由は -ed と全く同じです。元々の歯擦音と後ろの s が似すぎていて、そのままくっつくと区別がつかないため、母音の /ɪ/ を挟んで間を広げています。音節が増えるのはこのパターンだけですので、まずはこれをしっかり覚えましょう。
ルール2:語尾が無声子音 → /s/ と発音する
語尾が無声子音(p、t、k、f など、喉を触っても振動しない音)の場合、-s はクリアな /s/ と発音します。
- cat(猫)→ cats
- book(本)→ books
- map(地図)→ maps
- cup(カップ)→ cups
音節は増えません。語尾をクリアに発音して終わらせるだけです。
ルール3:語尾が有声子音または母音 → /z/ と発音する
語尾が有声子音(b、g、d、l、m、n、r…)または母音の場合、-s もつられて有声化し、/z/ と発音します。
- dog(犬)→ dogs(/dɒks/ ではなく /dɒɡz/ と発音する)
- go(行く)→ goes
- play(遊ぶ)→ plays
- run(走る)→ runs
- boy(男の子)→ boys
見分け方は同じく喉を触ることです。dog の語尾の g は振動する有声音なので、-s もつられて有声音の /z/ に変わります。
暗記不要になる一つの真実
-ed と全く同じコツがあります:
語尾が歯擦音(s、z、sh、ch、x、ge)で終わる単語だけ、-s がついたときに音節が1つ増えます(/ɪz/)。それ以外はすべて音節は増えず、喉を触って /s/ か /z/ を選びます。
直前が静かなら /s/、直前が振動するなら /z/。舌が自然とそちらを選んでくれます。
1つのルールで、3つの場面に一挙対応
素晴らしいことに、これら3つのルールは複数形だけでなく、他に遭遇する2つの -s にも適用されます:
- 複数形:cats、dogs、buses
- 三人称単数:she runs、he goes、it watches
- 所有格:Tom's、the dog's tail
これらの発音方法は完全に共通しているため、実質「1回の学習で3度美味しい」のです。
学習者に最もよく見られる2つのクセ
クセ1:すべて /s/ と発音してしまう。 dogs を /dɒks/ と発音してしまうケースです。これは実は一度に2つの間違いを犯しています。-s が /z/ になっていないだけでなく、直前の g まで無声化して k になってしまっています。スムーズに発音し、語尾を直前の音と一緒に振動させれば、dogs は自然と /dɒɡz/ になります。
クセ2:-s を落としてしまう(発音しない)。 three cats を three cat、she goes を she go と発音してしまうことです。語尾の音が消えてしまうと、複数形や三人称単数の区別がなくなり、文法的に不自然に聞こえてしまいます。
- ✓ She likes dogs.(2つの -s をどちらも残す)
- ✗
She like dog(語尾の音がどちらも消えている)
コツ:語尾の s や z は大声で発音する必要はありませんが、そこに存在していることを示す必要があります。
Loopy での練習方法
Loopy の辞書で cats、dogs、buses の発音をタップし、/s/、/z/、/ɪz/ の3種類の語尾を何度も聞き比べてみましょう。レベル別レッスンでは、これらの単語が実際の文章に組み込まれています。リスニング・スピーキング(シャドーイング)を組み合わせ、声に出して発音すると、複数形や三人称単数の語尾がしっかり発音できているかをシステムが瞬時に判定してくれます。さらに記憶曲線復習を使えば、忘れかけた絶妙なタイミングで再度出合えるため、良い発音の習慣が自然と身についていきます。
次に -s のついた単語を発音するときは、まず「語尾は歯擦音(シューシューいう音)かな?」と自分に問いかけてみてください。そうであれば音節を1つ増やし、そうでなければ喉を触って /s/ か /z/ を選びます。-ed と同じコツで、一度学べば一生役に立ちます。